第2次市貝町サシバの里づくり基本構想・実施計画改定[2018年]

関連リンク:第2次市貝町サシバの里づくり基本構想・実施計画

協働パートナー:NPO法人オオタカ保護基金、合同会社Walk Works

概要

里地里山を基盤とした持続可能なまちづくり構想

栃木県市貝町には、特徴的な谷津田や広葉樹二次林など、里地里山の豊かな自然が残っています。その環境は、絶滅の恐れがあるとされるタカの仲間「サシバ」の最も適した生息地にもなっているため、サシバをシンボルとして自然と共生したまちづくり「サシバの里」づくりを推進しています。「サシバの里」づくりは、里地里山の環境保全・再生と地域振興・経済が両立する将来像を目指すものです。

第一次基本構想策定から構想期間の5年が経過し、事業の進捗をふまえた修正とより一層の推進を目的に、本業務では構想の改定を行いました。市貝町が自然共生社会になるための方針を再整理し、あわせてそれらを実現するための行動計画・目標を実施計画として策定支援を行いました。

アプローチ

住民と役場がともに「自分ごと」として取り組むアクションプラン


「サシバの里づくり基本構想」は、里地里山資源を起点に新たな経済的価値を生み出しながら、持続可能なまちづくりを目指すものです。そのためには里地里山を資本として経済活動が循環することが重要であることから、里地里山資源の発見・活用・ファンづくり・保全という4つの視点でそのサイクルを整理しました。

また、本構想自体が町の人々にあまり浸透していないことも課題であったため、構想の改定・計画の策定にあたっては、町民と町役場職員が対話を通じてともにサシバの里づくりを考える「市貝町里山みらい会議」を開催。みらい会議のワークショップでは、市貝町で暮らしを営む人々が「自分の暮らし」を中心にまちに必要だと思う事柄・アクションを考えることで、町民ひとりひとりが自分と構想の具体的な関わりをイメージできるようワークショップ設計を行いました。